晴れの再会

2/2
前へ
/8ページ
次へ
「忘れるワケないじゃん」 ニッと笑った彼の笑顔は,あの雨の日の彼と同じだった。 紗江は嬉しかった。けれど訊いてみる。 「今日はどうしたの?雨も降ってないのに」 「雨宿りじゃなくて。今度は紗江ちゃんを待ってたんだよ」 「…えっ!?」 予想以上の展開に,紗江はうろたえた。でもすごく嬉しくて,「ありがと」とはにかむ。 「私も会いたかったよ。…ねぇ,昴くん。今日はどんな話しよっか?」 紗江は,昴の隣りに座る。こうして,雨の日に出会った二人の恋は始まったのだった。 …おわり。…
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加