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「ホタルイカ…?」
僕がクイズに答えると、ブロックが光り出して、形がバラバラに崩れてしまった。
「大正解~ポ!」
中から現れたのは白いイカのような形をしたものだ。お腹が緑色に光っているし、さっきのクイズに答えたようにホタルイカなのかもしれない。だけど、絶対にホタルイカじゃなかった。だってホタルイカは空を飛ばないし、こんなに大きくないし、こいつはもっと丸っこくてすごく短足だった。
「ありがとポ!おかげで動けるようになったポ!」
何より、ホタルイカは人間の言葉を喋らない。でもイカが泳ぎ回るみたいにして空中を動くこいつは、ロボットだとしたら凄すぎる技術だ。
「君は何…?」
「ポポポはポポポだポ!」
「ポポポ…?」
「そんな事より、大変だポ。ナゾ粒子が地球の謎とくっついて、みんなナゾブロックになってしまったのだポ!」
「ナゾ粒子…?謎って?」
「謎を解くポ!」
ポポポはスイーッと僕の横を飛んで行って、部屋を出て行った。
「ちょ、ちょっと待って!」
僕はポポポを追いかけて部屋を出た。
家のリビングも玄関も全部ブロックになっている!あれ?お母さんとお父さんは?どこにもいない。僕はすごく嫌な予感がしながら、ドアを開けた。
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