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町全部をどんよりした雲が覆っている。見える建物は全部、灰色のブロックで出来ている!空から小さいブロックのかたまりがブロックの地面に降りてきて、鳥みたいにピョンピョン飛び跳ねてまた飛んで行った。
ブロックの塀の上をブロックのかたまりがしっぽみたいにぶら下がったブロックを振りながら歩いている。
「…!」
僕は口を開けたまま動けなくなってしまった。
僕は自分の部屋にいただけなのに、変な世界に飛ばされてしまったんだろうか。
「謎を解くポ!」
ポポポが飛んできて、言った。
「謎を解くって…?」
するとポポポは塀の上のブロックのところへ行った。歩いている変なブロックを足で捕まえると、ポポポのお腹が赤く光り出した!
『遺伝子の特徴上、めったにオスが生まれない猫の種類は?』
ポポポがまた問題を喋り出した!
どうやら謎を解くっていうのは、このクイズに答えるって事らしい。図鑑で読んだことがある!でも思い出せない…。
「これって、答えを見ちゃっても良いの?」
聞いたけど、ポポポは答えない。
「ちょっと、待ってて!」
僕は走って家の中に戻った。僕の部屋の、僕の本棚の、僕の図鑑の…動物の図鑑を引っ張り出して、猫のページを探す。
「猫、猫、猫…あった!メスしか生まれない…これだ!」
それからまた大急ぎで、ポポポのところへ戻る。ポポポはお腹を赤く光らせて、ずっと僕を待っていたみたいだ。
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