第一章 おかしな世界!ナゾのポポポ

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「ポポポ!」  ホタルイカはずっと私にくっついてくる。空を飛んでいるなんて変だけど、何だか私に懐いてしまったみたい。  町の中は、歩いても歩いてもブロックのかたまりばっかり。 「ママ、どこに行っちゃったんだろう…。」  不安で仕方ないけど、私の周りを飛び回っているホタルイカのおかげでちょっと気が紛れている。一人だったらもう泣いちゃっていたかもしれない。 「ねえ、一体何が起こったの…?」 「ポポ!」  ホタルイカは空中をびゅんびゅん動き回った。  よく分からない生き物に頼ろうとしてる私って、どうかしているのかも。 「あなたはポポちゃんね。」  悩んでいても仕方ないよね。とにかく、ここがどこで、何が起きたのか、色々調べてみよう。    しばらく歩いているけれど、ずーっと同じ、何もかもがブロックの世界。ほとんどは動かないんだけど、たまに小さいブロックが地面で動いていたり飛んでいたりする。  これ、一体何なんだろう。  私がそう思った時、ポポちゃんが、たくさんの足でその小さいブロックを捕まえた。ポポちゃんのお腹が赤く光って、ブルブル震えている。何だか苦しそう…?  するとまた、空中に画面が現れた。ポポちゃんのお腹から映し出されているみたい。やっぱり、さっきみたいに何かが書いてある。 『△→○○○①  ◎→③○②  △△→◯③② ①②③=?』  これってまた、謎解きだよね?
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