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ポポちゃんは何だかムニョムニョしていて、触ると気持ちいい。
「そういえば、結構歩いてきちゃったけど、私、家に帰れるかな…?」
「ポポポ!」
ポポちゃんはくるっと私の方を向いた。すると、十本の足が私に向かって伸びてきた!
ポポちゃんが足を広げると、そこには丸い輪っかがあって、中は真っ暗闇だった。私はその中にすぽんと吸い込まれちゃった…!
「…あれ?」
体を強張らせていた私が目を開けると、そこは私の家の前だった。
「私、ポポちゃんに食べられちゃったんじゃなかったの?」
今の、何だったんだろう。ポポちゃんに吸い込まれた時、体がびよーんって伸ばされたり、ぎゅーって潰されたりしてた。私、ちゃんと元に戻ってるかな?
「うーん…ちょっと、鏡を見てくるね!」
玄関のドアを開けた。やっぱりママは、どこにもいない。
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