第一章 おかしな世界!ナゾのポポポ

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ポポポはナゾ粒子?を食べているけど、こんな状況で僕の食べ物って大丈夫なんだろうか。心配になってきたら、何だかお腹が空いてきた。何もかもナゾブロックになっちゃってるし、僕の他には誰もいないし、もしかして僕は食べ物がなくて死んでしまうのでは…?  僕は家の中に戻った。家の中の物は、ナゾブロックにはなっていない。でも、電気が来てなくて冷蔵庫やテレビは動かないみたいだ。僕は自分の部屋で非常用の食糧を食べる事にした。  食糧や水をちゃんと備えていて良かった!水を入れるだけで作れる美味しいご飯を食べて僕はお腹いっぱいになった。ザリガニのハーシェルにも餌をやった。 「僕とハーシェルの食糧が無くなる前に、何とかしなくちゃな…。」  本棚から科学の図鑑を何冊か持ってきてみたけれど、ナゾ粒子なんてものが載っている図鑑はやっぱり無い。 「テレビやネットが見られないのは痛いな…。この町以外がどうなっているのか、ぜんぜんわからないし。」  僕はため息をついた。 「じゃあ、行ってみるポ?」 ポポポが、僕に向かって足を広げる! 「うわあーっ!」  ポポポの丸い口が僕を吸い込む。まるでブラックホールみたいだ!  僕の体は真っ暗な宇宙みたいなところで、伸びたり縮んだりしていたけれど、すぐにどこかに吐き出された。 「いてて…。」  やっぱり地面はナゾブロックで出来ていて、かたい。だけど顔をあげてびっくりした!僕の目の前を、ビルが動いている!…違う、ビルじゃなくて、ナゾブロックだ。ビルみたいに大きなナゾブロックのかたまりがズルズルと動いているんだ。  このままじゃ僕が潰されちゃう!僕は急いで起き上がって、大慌てで逃げた。 「ポポポ、これも食べられるの?」 「食べごたえがありそうだポ!」  ポポポは緑色に光りながら、巨大ナゾブロックの上の方まで飛んで行った。ポポポは短足で変なイカだと思ったけど、十本の足を長く伸ばして、巨大ナゾブロックをしっかりと捕まえた!  少しだけポポポの姿が見えて、お腹が赤く光っているのがわかった。何だか大変そうだ。 『1900年に化石が発見され、ずっと最大だと思われていた、すべり台のような背中が特徴の恐竜は?』
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