第一章 おかしな世界!ナゾのポポポ

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「今の…何…?」  私は怖くなって、部屋の中をきょろきょろ見回した。部屋がスノードームになったみたいにキラキラ光るものが動いてる。でも何だか、すごく暗い。 「ママー…。」  返事は無かった。玄関にいるから、聞こえなかったかな…。私は部屋のドアを開けて、廊下に出た。  家の中もずっと暗くて、やっぱりラメみたいに何かがキラキラ光ってる。私は壁に手をついておそるおそる玄関の方へ進んだ。 「ママー!」  私はもう一度、大声で叫んだ。やっぱり、返事が無い。  玄関まで来たけど、ママの姿は無かった。さっき私が慌てて脱いだ靴が転がっている。 「私が遅かったから、先に行っちゃったのかなぁ…。」  不安になって、独り言を言いながら靴を履く。 「学校の行き方、わからないのに…。」  玄関のドアを開けた。  家の外もおんなじように暗かった。どんより暗い、分厚い雲が空を全部覆っている。町も全部、雲の中に入っちゃったみたいに暗くて、そしてとても静かだった。 「ま、ママー!?」  結構大きな声で叫んだけれど、やっぱり返事がない。歩きだして、おかしいと思ってよーく見たら、地面も、車も、木や草も、雲と同じ色のカチコチのブロックで出来ていた! 「何これ!だ、誰か…!」  誰かいないのかな?大人の人…子どもでもいい!  ここへは引っ越してきたばっかりだけど、絶対にこんなところじゃなかった。  すると、おろおろしている私の目の前に、何かが現れた。手のひら二つ分くらいの大きさのブロックが空中に浮かんでる。 「ポポポポ!ポポポ!」  ブロックから変な音が聞こえる。まるで、喋っているみたい。  私が怖がっていると、ブロックから光が出て、空中に画面が映し出された。 『MGR+135=マグロ  TI+10=タイ  HTRIK+51301=?』 「な…何!?これ…?」
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