スターライトシンドローム

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「みんなありがとう! 」 次の日、七星は秋葉原の地下のライブ会場でライブを行っていた。 「七星ちゃ~ん! 」 汗かきな小太りのファンと体モノマネをしてそうなファンは盛り上がって、サングラスのファンはいつも通り、地蔵スタイルで厳しい目で見ていた。 「それでは最後の曲聞いて下さい スターライトシンドローム」 切ないピアノの電子音にストリングスの電子音が重なった音が流れ始めた。そんなマイナースケールな曲でもバラードではない。切ないメロディーでありながらアップテンポな感じの曲だ。 「愛してるそんなもの 不確かなもので  手に届かないそんな夜空の星  私が願えば 叶えてくれるの  あなたは遠くにいるだけなのに  どうしてそんなに愛しくさせるの 」 バキ・・・ 「え・・・」 バタン・・・ 七星は腰が砕ける音とともにその場に倒れ込んだ。  そして歌がないまま音楽だけが流れだし、そのままフェードアウトして音が消え、会場は沈黙に包まれた後、誰もがガヤガヤと騒ぎだした。 「な・・・七星! 」 「きゅ・・救急車! 」 汗かきな小太りのファンと体モノマネをしてそうなファンが叫び出し、後ろで腕組みしていたサングラスのファンが一目散にステージに上り七星を心配で見つめた。 「おい! しっかりしろぉ! 」 古村が舞台袖から出て来て七星を呼ぶと、七星は 「い・・・痛くて立てない・・・」 そうつぶやいた。
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