1人が本棚に入れています
本棚に追加
A「ねぇ、今日も撮るの?」
B「うん、ダメ?」
A「言いながら撮ってるじゃない、別に良いけど…飽きないの?同じ景色ばかり」
B「それはお互い様でしょ」
A「私は他にも色々回ってるから…それは置いといて、あなたってそんなに写真好きだったの?」
B「ううん、あんまり」
A「じゃあ何で毎日カメラ構えてるの?」
B「それは…あなたのおかげ、かな」
A「私の…?」
B「あなたと話すには、これしか無いからね」
A「別にカメラが無くても、お話くらいするのに」
B「私には必要なの」
A「そう、変な人ね」
B「(…だって、カメラ越しでないともう、顔を見る事も、出来ないんだもん)」
そう思いカメラから顔を離せば、さっきまでそこに居た彼女はどこにも見えない。その事が辛くて、私はまたカメラを構えた。
A「だから…って、聞いてたの」
B「あ、ごめんちょっと聞こえなかった」
A「全く…もう言わない」
B「…ねぇ、心霊写真って撮ったことある?」
A「そんな物信じてるの…?あんなのただの噂よ、いくつかそれらしい物は見たことあるけど、全部何かの見間違いかイタズラだもの」
B「ふーん、そうなんだ」
A「急にそんな話して、どうしたの?まさか撮れたとか言わないでよね」
B「私はね…」
毎日撮ってるよ
色とりどりの、素敵な心霊写真
最初のコメントを投稿しよう!