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「歌に感動したのは確かなんですけど、それ以上に凄かったのがあの歌に魔力が込められていたことですね」
「歌に魔力?」
「歌に込められた魔力が聞き手の魔力に反応して、歌に込められた想いとかをより大きく、そして自然に心に響かせてるんですよ。これって凄いことですよ!」
興奮したエナのその言葉に、先ほど歌を聞いていた時に感じた体の中が暖かくなる感じの正体がそれなのだろうと俺は推測した。
「これ「歌魔法」って言って、使える人がほとんどいないってくらい高等な魔法なんですよ。まさか生きてるうちに歌魔法の使い手を見ることができるとは思いませんでした」
フリルってそんな高等な魔法の使い手だったのか……にわかには信じられない気分だった。
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