教団~正式な手続きをもってして~

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「もしも仮にフリルお姉ちゃんの歌魔法で神獣が復活しちゃったら、この国はどうなっちゃうのかな?」 「普通に滅ぶんじゃないかな?連中がそこまで責任を取るとは思えないし」  俺の返答を受けて、テレアが涙目になってガクブルしだした。  ちょっと可哀そうだが何も間違ってないと思う。  これも想像なんだが、エナの住んでいた国が滅びたってのも何かヤバい奴の封印を解いて蘇らせた結果なんじゃないかって気がする。今はそれを本人に聞くときではないが。 「とは言ったものの、俺この国について何も知らないからなぁ……そこがわかればもうちょっと色々と予想もできるんだけど」 「……リンデフランデの歴史資料館があるから、そこに行けば大体わかるかも」 「そんなものがあるのか?」  フリルが小さくうなずく。  そこへ行けばこの国についておおよそ知ることができそうだな。 「それじゃあそこへ行きますか?」  エナのその言葉に二つ返事で返しそうになったところでふと思いつく。  たしかにそこへ行けばこの国のことについてはわかりそうだが、もしかしたら神獣についてはぼかされているかもしれない。  歴資料館については保険ということにして、俺はもっと手っ取り早い方法を思いついてしまった。     
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