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「そんなことまで教えてくれるわけ?」
「それとこの疑似歌魔法の音楽を鳴らす機械を作ったのはスチカ=リコレット嬢と言って……」
「そういうどうでもいい話で煙に巻こうとするのやめようぜ?こっちは本当のこととお前らが何を企んでるのかの二つにしか興味ねーからな?」
しかしその機械を作れるらしいスチカという人の名前は覚えておいてもよさそうだ。
いつか出会うことがあったらぜひとも色々と話を聞いてみたいもんだ。
「……それで?あなたの聞きたいこととは?」
「最初の話題に戻るけど、一座の魔物に細工したのお前さんなんだろ?」
「ええ、そうですよ」
先ほどとは違いあっさりと認めて、すこしばかり拍子抜けした。
「しかしまさか30分もしないうちに事態を鎮静化されるとは思いませんでしたよ」
「憲兵団が騒ぎを聞きつけて、あわよくば一座の解散まで追い込もうとしたんだろうが、当てが外れて残念だったな?」
「そうですね、あの場にエナさんもいたようですし、まさに当てが外れましたよ。エナさんならあの魔法も解除できるでしょうしね」
こいつエナのこと知ってるのか?
そういえばエナもこいつを見た時険しい表情してたな……後で確認する必要があるな。
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