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「何でエナのことを知ってるのかはこの際聞かないでおいてやるけど……なんでフリルを狙ってる?教団のイメージアップの為とか勿論嘘なんだろ?」
「ええ、勿論嘘ですよ」
「やっぱり歌魔法が狙いなのか?もしかして歌魔法を使ってこの国の神獣の封印を解こうとか考えてんじゃねーだろうな?」
俺がそう言った途端、ロイがなにやら感心したような表情になった。
「いやはやそこまで発想を巡らせているとは!少しばかりあなたを見くびってましたが、これは考えを改めないといけませんね」
「お前さんの俺への評価なんてどうでもいいよ」
「くくく……あなたは面白い人だ!これは予想なんですがあなたとは多分長い付き合いになりそうですね!」
女の子ならともかく、お前みたいな何考えてるかわかんないキザ男と長い付き合いになるなんて死んでも御免だ。
「その通りですよ。我々……いえ私の目的はフリルさんの歌魔法を使いこの国に封じられている神獣をよみがえらせることです」
飛躍した予想だと思っていたが、まさかドンピシャとは……。
「お前さ、さっきから色んな事ベラベラ喋ってるけど、俺がギルドの……引いては国からの依頼で内部調査に来てるってこと忘れてないか?」
「存じておりますよ?教団的には不利になるでしょうが、はっきり言って私個人には関係のないことですからね」
何言ってんだこいつ?
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