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「だからなんでさっきからそんな卑屈になってるんですか?」
エナに呆れ顔で突っ込まれる。
「町の南口から出たところにちょとした草原があるんスけど、今からシューイチさんには2時間以内にそこへいってポーションの材料になる薬草を集めてきてもらうっス」
「草原で薬草集め?」
「そう!たったそれだけっス!同伴者に手伝ってもらうこともOKなんで、エナさんに手伝ってもらいながらのんびりと採集してくると良いっスよ」
受付嬢からポーションの材料が書かれた紙を受け取る。
相変わらず読めないが、今はエナがいるからさして問題にならないだろう。
よかった……これならミジンコの俺にもなんとかなりそうだ。
しかもエナに手伝ってもらってもいいだなんて……なんて優しい試験なんだ。
「それじゃあ今から試験開始ってことで時間計り始めるっスね……それでは試験開始!」
そんなこんなで俺のギルドに登録するための承認試験が始まったのだ。
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