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なんかすごくツルツルスベスベしてて触り心地がいいなこれ……何でできてるんだろ?
「これで名実ともにシューイチさんはギルドの冒険者っスね!これからも世のため人の為、ひいてはのギルドの発展の為ますますのご活躍お願いいたしまっス!」
こうして俺は何事もなく……本当に何事もなく冒険者ギルドに登録を済ませることができたのだった。
あまりにも簡単すぎて、この後なにかしら帳尻合わせするかのような面倒くさい事件でも起きるのではないかと勘ぐってしまう。
ぶっちゃけると俺のその予想は見事に現実のものとなる。
「お疲れ様でした!どうですか?冒険者になった感想は?」
ギルドから宿へと向かう道すがら、エナが何やら嬉しそうに聞いてきた。
「どうですかもなにもなぁ」
全然実感が湧かないので、ウキウキしながら感想を求めてきたエナが期待するような返答をすることができない。
まあでもこれからは俺もギルドで依頼を受けて、それでお金稼ぐことができるようになったのは良いことだよな……とここまで考えてふと気が付く。
「そういやエナはいつまで付いてきてくれるんだ?」
「え?もしかして私邪魔ですか?」
邪魔なわけあるかい。
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