試合~高次元のやりとり~

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「最初の攻撃が当たった時は上手く隙を付けたと思いましたが、その次の攻撃が当たった時に「あれ?」と思いまして……いくらバランスを崩したと言えどあの攻撃がテレアちゃんに当たるとは思っていなかったので……」 「もしかしてテレア……あの攻撃わざと食らったのか?」 「ええっと……うん」  まあ恐ろしい!  わざと攻撃を食らうことで不利になる代わりに、レリスにあと一ポイントで勝てるという慢心と、もしや誘い込まれているのでは?という不安感を同時に与えたのか!?  あの時レリスがなんだか釈然としない表情をした意味がわかった。 「その後はもう完全にテレアちゃんのペースでしたわね……脳内でどうシミュレーションしても、わたくしが負ける未来しか想像できませんでしたもの」 「……と対戦相手が仰っておりますが、いかがでしょうかテレア選手?」 「選手?えっと……レリスお姉ちゃんの動きって、習った動きを丁寧に正確に再現しようとする動きだったから、結構わかりやすかったよ?」  いや全然わかんなかったから!  そんな「このステージの敵の玉は全部自機狙いだから、よく見れば簡単に対処できます」みたいに言われてもわかんないから!! 「たったしかに……」 「多分頭の中でその動きを再現しないといけないって無意識に思っちゃってるんじゃないかな?そのせいで動きが単調になってるところがあるから……」 「ようするに意識して違う動きを取り入れていけと?」     
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