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「そうだな……多分テレアには一番しんどい役割をやってもらうことになるかもしれないけど、大丈夫か?」
俺のその言葉に、テレアの表情が一瞬強張るが―――
「お父さんとお母さんを助けられるなら、テレアは頑張るよ!」
力強く宣言してくれた。
「よしよし!まあ一番しんどい役割とは言ったけど、基本的には俺も一緒だから心配しなくてもいいぞ?」
「え?お兄ちゃんも一緒?」
「テレアばかりに危ない役目を押し付けるわけにはいかないからな」
「私はどうしたらいいんでしょうか?」
自分も役に立ちたいとばかりに、エナが俺に役割を欲してくる。
「エナはさっき俺に冷たい目をしてきたから役目なんかないぞ?」
「いや、あれは冗談ですよ!?私もテレアちゃんの役に立ちたいんですよ!さっきのことは謝りますから!」
「あはは、冗談だって!エナには俺たちと別行動でやってもらいたいことがあるんだ」
テレアたちの両親を助けられるかは、エナの働きにかかってると言っても過言ではない。
そのためにちょっと裏技……というか反則的な手段を使うことになるが、こちとら人命が掛かってるからな。
それにほら誰かが言ってただろ?「立ってるものは親でも使え」ってさ?
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