散策~衣服を求めて~

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散策~衣服を求めて~

 ふわふわとした浮遊感に包まれたかと思えば、果てしなく落下していくような感覚に陥ったりしてる内に、目をつぶっていてもわかるほどの閃光に包まれた瞬間、自分の足が土を踏みしめる感触に驚き目を開ける。 「なんだここ……森の中?」  そこかしこから聞こえてくる鳥のさえずり。  森の中特有の木々のにおい。  そして肌で感じる済んだ空気。 「間違いない……ここは俺のいた世界じゃない!本当に異世界に転生したんだ!」  テンションが振り切れて思わず叫ぶ。  その声に驚いて木々に止まっていた鳥たちが空へと羽ばたいていった。  別にあの神様見習いを信じてなかったわけじゃなかったけど、こうして本当に異世界に転生したのが本当に信じられない。 「とっ……喜んでばかりもいられないよな」  ここがまだどんなところなのかもわからないし、一見平和そうな森かもしれないがもしかたら凶暴な生き物が潜んでいるかもしれない。  そしてそれ以上に重大な……決して目を背けてはいけない事実もある。 「やっぱり全裸だ……」  もう全裸。これ以上にないくらい全裸。  せめて腰布くらいサービスでつけてくれても良かっただろうに。     
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