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到着~フリルが来りて~
地獄のような夕食タイムが終わり、今日はこのままこの休憩スペースで一泊することなった俺たちは、早速テントを張り順番に見張りをすることにして休むこととなった。
ちなみにテレアは見張りの役目から除外してある。さすがにまだ子供だし辛いだろうと俺とエナで相談しそう判断をくだした。
二人で相談する横で、テレアは自分にだって見張りはできると最後まで主張していたが、今はすっかり眠気に負けてテントの中ですやすやと寝息を立てて眠っている。
折角なのでこの時間を利用して、ヤクトさんにもらった手紙の内容をかいつまんでエナに話す。
「なんとも今後の旅に不安の影を落とすような話ですね」
「ほんとにな」
それについてはエナと全く同意見だ。
この先絶対また何か面倒ごとに巻き込まれる予感がひしひしとするからなぁ。
「そういやエナに聞きたいんだけど、カルマ教団ってどんな連中なの?」
「カルマ教団……ですか……」
エナの表情が怒りとも悲しみとも取れない微妙な感じになるのを見て、地雷を踏んでしまったと直感した。
「あーいや、話したくないなら自分で調べるから大丈夫だよ」
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