教団~正式な手続きをもってして~

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教団~正式な手続きをもってして~

 俺のその飛躍した考えを言葉にすると、場に一瞬の静寂が訪れる。 「そ……それはいくらなんでも飛躍しすぎじゃないですかね?」 「俺もそう思うんだけどさ、こういうのは最悪の事態を想定しておくことが重要だし、それにあながち飛躍しすぎとも言えないと思うんだよ」  俺はこの世界の伝説とか事情とかには全く詳しくはないが、日本で培ってきたゲームやアニメのファンタジー知識を応用すれば大体のことは想像できる。  大体神獣とかそんな神格高そうな輩は封印されているのがベターな展開だからな。 「カルマ教団がフリルを狙っていることは事実だし、恐らくその理由も歌魔法なんだから、連中が歌魔法を使った何かを企んでると考えたら自然とそこに行きついたんだよ」  どっちみちフリルを狙っているということしかわからないため、その後はすべて予想でしかないが、細かな部分に違いはあるが大体そんなことを考えてるとは思う。 「カルマを復活させて世界の浄化とやらを目指してるなら、その封印を解除する手段を今も探してるだろうし、もしもこの国の神獣の封印を解除して復活させられれば、連中としてはカルマ復活への足掛かりになるとかそんなあたりじゃないかなぁと」     
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