追及~腹の探り合い~

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追及~腹の探り合い~

 さて、ここからはブラフはったりなんでもありの、腹の探り合いの始まりだ。  リンデフランデ王まで動かしてギルドの正式な依頼として来てる以上は、それに見合った情報をきっちりと引き出さないといけない。  俺は密かに気合を入れなおした。 「まず聞きたいのは、昨日のルーデンス旅芸人一座で起こった事件についてだ」 「おや?昨日私が帰った後何かあったのですかな?」  しらっばくれやがって……。  俺は心の中で毒づきながらも、それを表情に出さないように我慢した。 「昨日あんたがあの仮設宿舎から出て行ったあと、一座の魔物が暴れ出したんだよ」 「ほう、そんなことがあったのですか」 「魔物には誰かが暴走させる魔法が掛けてたことが、俺の仲間の調べで判明してる」 「一座の誰かがそうしたのではないですか?」 「そんなことして得する人間があの一座にいるわけねえだろ?」  よくも悪びれもなくいけしゃあしゃあと言えたもんだ。  その開き直りっぷりには正直感心する。 「わかりませんよ?あの一座の中には座長に恨みを持つ人間の一人や二人いるかもしれないでしょう?」 「フリル?そんな奴あの一座にいるのか?」     
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