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侵入~イケメンに生まれたかった~
「お兄ちゃん……本当にテレアとお父さんたちを助けてくれるの……?」
エナに犯罪者を見るような目で見られて悲しい気持ちに浸っていた俺に、テレアが恐る恐る聞いてきた。
「当たり前だろ?今日はテレアのおかげでギルドの依頼も上手くいったし、あの槍の男だってテレアが頑張ってくれたから撃退できたんだぞ?今俺たちがここでこうしていられるのはテレアのおかげなんだから、そのお礼をしたいって思うのは当然じゃん?」
実際のところ、これは建前だ。
俺の本音はもっと違うものなのだが、実際テレアには感謝してるので今言ったことも嘘でもない。
「そうですよテレアちゃん!シューイチさんの言う通りですよ!私も頑張りますから絶対にテレアちゃんのお父さんたちを助けましょうね!」
「うん……ありがとう二人とも。テレアもがんばるよ!」
エナの励ましでテレアにも気合が入る。
最初は気弱そうな子だと思っていたけど、意外なほど芯の強さを持っている。
これは俺も気合をいれないとだな。
「お兄ちゃん!テレアは何をしたらいいのかな?どうしたらお父さんたちを助けられるのかな?」
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