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そしてある日、とうとう私は真一に告げた。
「もう別れましょう」
すると真一は「え?ど、どうして…」と驚いた顔をした。
その白々しい顔に「恋人がいるの、知ってるわよ!
どうして言ってくれなかったのよ!」と私はいつの間にか、大声を上げていた。
「恋人?いや、違うんだよ。あれは妹なんだよ」
彼がそう言った途端、私の心は崩壊した。
「もういいよ!だってあなた、最初に一人っ子だって言ってたじゃない。もう嘘は懲り懲りなのよ!」
私はいつしか、背を向けて走り出していた。
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