よくある古本屋の片隅で

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そしてある日、とうとう私は真一に告げた。 「もう別れましょう」 すると真一は「え?ど、どうして…」と驚いた顔をした。 その白々しい顔に「恋人がいるの、知ってるわよ! どうして言ってくれなかったのよ!」と私はいつの間にか、大声を上げていた。 「恋人?いや、違うんだよ。あれは妹なんだよ」 彼がそう言った途端、私の心は崩壊した。 「もういいよ!だってあなた、最初に一人っ子だって言ってたじゃない。もう嘘は懲り懲りなのよ!」 私はいつしか、背を向けて走り出していた。
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