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「俺ね、時々……今もだけど、幸せですぎて……どうすればいいのか、わからなくなるんだ」
言い終わると同時に、和真が微笑む気配がした。
その美しい笑顔だけはどうしても見たかったけど、暗がりの中では輪郭が少し動いたのが見えただけだ。
でも別に関係ないのかもしれない。
俺のほうだってめろめろに蕩けている。闇の中でも、どうせ抱き合っていれば、体温が勝手に伝え合う。
その間は、何一つ気持ちを誤魔化せないのだから。
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