あらすじ

2/2
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/21ページ
中学2年生の少女ゆきなは除霊師兼YouTuberである。ゆきなは仲間とともに、自分達の悪霊退治の様子を動画に撮って投稿し、有名になっていた。 ある日、ゆきなは除霊に失敗し、妹みあずの親友、ニコを昏睡させてしまう。元凶の悪霊は退治するも、目覚めたニコは悪霊を生み出す存在に変貌し、みあずとともに家出してしまう。そこでゆきな達は二人を探す為、更に悪霊退治に励む事となる。しかし、悪霊を退治する中で、ゆきなは悪霊と思われた霊と幸せに暮らす人々を目にし、自身の行為に疑問を感じ始める。 同時に他の2つの勢力も活動を始める。1つは、ゆきなに憧れて除霊動画を撮り始めた少女まいと、その相棒の幽霊、みつ。二人は悪霊退治の傍ら、みつを幽霊に変えた人物を探していた。もう1つは、自分の妹に死の運命を植え付けた、「死神の腕」を持つ犯人を探す、はじめとつぐ。彼女達は犯人を捕え、妹にかかった呪いを解かせようとしていた。 やがてこれら3つの勢力は出会い、「死神の腕」を持つゆきなの仲間と、はじめ、つぐが衝突。ゆきな達はその戦いに身を投じていく。そしてその最中、全ては霊の存在を証明したい科学者、ヴィンセントの陰謀であることが明らかになる。 ヴィンセントはかつての実験で、みつの身体を奪って成り代わっていた。その後、みつの身体を利用して、3つの勢力が衝突するよう仕向け、その戦いを記録しようとしていたのだ。ゆきな達は知らぬ間に、霊の存在証明の為にヴィンセントに利用されていたのだった。 その事実が判明すると、3つの勢力は結託し、力を合わせてヴィンセントの打倒に成功。みあずとニコは無事家に戻り、みつは自身の肉体を取り戻し、はじめの妹も死の運命から解放された。 だが、ヴィンセントは打倒される直前、ゆきな達の両親を死なせた元凶の悪霊、ミハルを復活させる。ミハルは人々からの恐怖を糧に強くなる為、ゆきなは自身の動画の削除を余儀なくされる。 ゆきなは苦悩するが、ミハルとの戦いの中で、自身とミハルの心の弱さの共通点を見つける。そしてゆきなはミハルを除霊しない事を決意し、ミハルが人々の恐怖によって凶暴化することが無いよう、自ら動画を削除し、ミハルを無力化したのだった。
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!