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アニメ脚本
●冬の夕方、主人公・透の住む街~学習塾にズーム
T「2020年 12月」
学習塾で真面目に授業を受ける透。
●夜19時ごろ、学習塾の外
授業が終わる。迎えの車に乗ったり電話をかけたりする生徒たちと別れ、単語帳をめくりながら一人帰る透。
●そこそこの大通り
SE「ドンッ!」
歩いていた透、何かにぶつかる。
透「うわっ……!(ぶつかったものを見上げ、人だと気づく)
あっ、ごめんなさ……(相手の顔を見たところで言葉が止まる)」
???「こぉんばぁんは~♪」
逆光の中。口元に笑みをたたえ、仮面舞踏会のような派手な仮面をつけた燕尾服の男が立っていた。見るからに怪しい!
透「ヒッ……!(目を見開き、一歩後ずさる)」
???「あらら、そんなにびっくりしないでくださいよぉ。怪しい者ではありませんから。」
怪しい男、おもむろに何か取り出す。
ディラ「ワタシはディラ。愛の伝道師……というのはウソですが、アナタに渡したいモノがあるのデス♪」
透M「すごい、何もかもが怪しい!」
ディラ「ジャジャーン!コレです!
新世代カードゲーム『バニラフレイバー』専用端末!
キャーかっこいい!!さすがワタシ天才!!(頭上にグレーの端末を掲げ、くるくると踊りはじめる)
アナタには絶賛開発中である『バニラフレイバー』のベータプレイヤーとして先んじてゲームをプレイしていただきたいのです!」
透「か、カードゲーム……?(トランプと花札を思い浮かべる)
って、いやいや!!(首を振りイメージを打ち消す)
俺、中学受験控えてるんでそんなことして遊んでる暇ないんです!他を当たってください!」
ディラに背を向け立ち去ろうとする。が、
透「えっ……。」
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