アニメ脚本

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●さっきまでと少し違う大通り さっきまで賑わっていたはずなのに通りに誰もいない。それどころか何の音も聞こえない。 ディラ「おや、やっと気付いたんですか?フフフ、これもこの端末の力なのデス♪(顔の横で端末を振りながら) というかアナタ、そんなに鈍感だと不審者とかに遭遇した時大変ですよ。 ま、残念ながらベータ版ではそう長い時間この状態のままにはできませんから、ちゃちゃっとチュートリアル済ませちゃいましょ♪(二人羽織の要領で透の目の前に端末画面を持ってくる)」 透「だ、だから俺はそんなゲームする気ないって……、しかもなんだこの状況!?(ディラに接触しない程度に身じろぎする)」 ディラ「まずこうやってスキャナー……つまりカメラを起動します」 透M「マジでフツーにチュートリアルはじめやがった!!」 ディラ「手頃なオブジェクトは……そーですね、あれにしましょう(カメラがコンビニのロゴ看板にピントを合わせ止まる) えいっ☆」 カメラ音「ニャーン」 透M「アーーッ!ネッッコチャン!!!!」 画面に様々なポップアップが表示される。 ディラ「これがこのオブジェクトのカード化時ステータス。青60白40、無機物、四角、光……回復タイプでレアリティはコモン。予想通りですね。プレイメイトの出現も無し。」 透M「いや全然わかんないんだけど……。……青とか白とかってのはあの看板の色のこと? で、後半のはカードゲームの話? なるほどわからん!!」 ディラ「(スキャナーを閉じ、透から離れる)こんな感じでとにかくオブジェクトをスキャンしていってほしいのデス。色々なオブジェクトをスキャンすることでゲームは進み、できる事も増えていきますし、カード作成システムの判定精度も上がってくるはずです。 更にあとのことはプレイしていくうちに徐々にわかってくるかと思いますので……。」 透「はぁ……。」
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