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ディラ「それから、ベータ版の感想は勿論オフレコ……誰にも話さないでくださいネ。(人差し指を口元に当ててしーっの仕草)
ただ、いつかアナタと同じくベータ版端末をワタシから託されたプレイヤーと出会うことがあるかもしれません。(ジャケットの内側から無数の端末を取り出しジャグリングをはじめる)
その時に情報交換はじめ各種交流を行うことについては自由デス。存分に仲良くなってくだサイ♪」
ディラ、ジャグリングを止めて端末のひとつを透に差し出す。
透、反射で受け取る。
透「あっ……!(しまったという顔)」
透が端末を受け取った途端、素早くバックステップで距離を取るディラ。
ディラ「時が来たら回収に参ります。
それまでバニラフレイバーの世界を存分にお楽しみください! では!」
ディラが天に向かってパチンと指を鳴らすと、さっきまでのように人通りと街の音が戻る。
透「……。バニラ……。」
思わずこぼれてしまったような小さなつぶやき。
元に戻った大通りでしばらく立ちすくむ透。
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