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12月21日
寒空の下で私、赤城莉里と青田くんは
過去最大の喧嘩をしていた。
「青田くんはなんで勝手なんですか?!」
「知るかよ!莉里はいちいち考えすぎなんだよ!」
「そんなことないです!」
「莉里の心の狭さはミジンコ譲りか?」
「ち、違う!」
「じゃぁ百歩譲ってタンスの角だな!」
「わけわかんないです!もう青田くんなんて凍えてしまえばいいんです!」
「はぁ?!俺は永久凍土か?!あっ、莉里ー!」
雪が舞う中、振り返らずに走った。
知らない知らない
もう青田くんなんて知らない!
クリスマスイブまであと3日だった。
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