墜ちる

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…なんで、こんなコトになったんだっけ? ぽやっとそんなコトを考えてる私の両足は持ち上げられ折り曲げられた。 え?え?と思っているうちに私の中心に硬いモノが擦り付けられる。 ソレは、かなりの質量を伴って入り込んで来た。 本当にメリメリっと何かが裂ける感覚と共に。 「んん、んぐうぅ…」 「そんなに奥歯噛み締めないで…、力を抜いて、息吸って、吐いて…、吸って、吐いて…」 吐き切った瞬間にソレは、ゴリゴリと私の中を抉りながら一気に突き刺さった。 「うぐっっ!!」 「全部入ったよ。キッツイな…、中、狭いね…、あ、久しぶりだった?じゃあ、しばらくこのままでいるから」 あ…、私、初めてだ…。男の人と、こんなコト…。 閉じた目蓋から涙が一筋こぼれた。 「泣くほど痛かった?ゴメンね。俺の、ちょっと大きいらしいから…」
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