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オレはラヴィにスキルの事を話した。
「自動回復スキルって魔物でも滅多に持ってるのがいない超レアスキルじゃないですか!
そんなスキルを持ってるなんてマスター様何者なんですか?」
ラヴィの驚き様に逆にこっちが驚くも、このスキルが珍しい物だってのは分かった。
けど何者と言われても記憶ないから答えられないし、オレも知りたいんだけどな。
とりあえず現状をラヴィに把握してもらう為に、オレのスキルをラヴィに教える。
すると毒無効スキル以外聞いた事もないし、知らないんだってさ。
なんなの?オレが持ってるスキルって珍しいのばっかかよ、しかもオレのLv1だぞ?
つまり初期スキルって事で、初期スキルこんなに持ってるのも聞いた事ないって。
もう、自分で自分が怖いわ。
「とりあえず人間の事は人間に聞いた方がいいと思うよ。記憶ないなら猶更しっかり聞いた方がいいよ」
確かにラヴィの言う通りだな、分からんなら考えても仕方ないしな。
体力も満タンに戻ったし、さっさと街に行くとしようかね。
「ラヴィ、一番近い街ってどっちの方角?」
オレの問いかけにラヴィは小さな指でこっちと示してくれた。
その示された方はオレがさっきまで歩いてきた方角だった。
まじですか、オレ反対歩いてたのか。
気になったのでラヴィにオレが向かってた方だと街に着くまでどれくらいかかるのか聞いてみた。
「森とか抜けたりするから一週間ぐらいかかるかな」
「それじゃこれから向かう街はどれぐらいだ?」
「人間の足だと歩いて5.6時間かな」
本当にラヴィに会えてよかった。
心からそう思いながらオレはラヴィを肩に乗せて来た道を戻っていった。
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