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僕はひどくショックを受けて、頭の中で「なんで?どうして?」を繰り返した。
でも、心のどこかで「やっぱり」と納得している自分もいた。
僕は、恋愛対象が男の人だから、翔太とのセックスに抵抗はない。でも、翔太は普通に女の子が好きなはずだ。きっと、夏の暑さで頭がおかしくなって、よく女の子に間違われる僕相手に、たまたま欲情してしまっただけだったのだろう。
それを、僕が自分に都合がいいように解釈していたのだ。僕も、夏の暑さで浮かれていたのだ。
僕は翔太に「うん、わかった。ごめんね…」と謝った。僕は恋人でもなんでもないのだから、泣いて引き留めるなんてことは出来ない。
翔太も一言「ごめん」と言って、僕の前から走り去った。
翔太が去った後、僕はひたすら泣き続けた。翔太と身体を繋げるなんて、永遠にあり得ないと思っていた。翔太の熱を感じることが出来て、すごく幸せだった。でも、こんな別れ方をするのなら、ずっと友達のままでいた方がよかったのかもしれない。それなら、離れることはなかったはずだ。
僕は、心と頭の中がぐちゃぐちゃになってしまい、涙が枯れるまで泣き続けた。
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