0人が本棚に入れています
本棚に追加
解説:まず『ドラゴンの吐息は相当』の部分、先に息を使ったのは溜息狼のほう、
つまりここは”吐息も相当”にしなければならないのです。
韻を優先させてしまった結果、言葉がないがしろにされ、パワーが出なかったのです。
また、『繋げ、勝ちを、意志』もダメですね、言葉の羅列になってしまっています。
そうなっても言葉のパワーが足りず、高い攻撃力にはならないのです。
ウォータードラゴンは大きなモンスター故に、常に多くの押韻をしなければならないですが、
こうやって無理に韻を踏んでしまうと、攻撃力が上がらないということです。
実況:阿部先生は本当に詳しいですね、さすが、ダジャモン部の顧問だけありますね。
解説:そうですねぇ、顧問から言わせてもらうと、夏音はクソ、白山もクソですね。
実況:……教師とは思えない台詞が飛び出たところで、このバトルはここで終結です!
・
・
・
(他の生徒たちがいなくなったスタジアム)
村松:両方頑張ったなぁっ!
夏音:いいよっ! その公園でサッカー見てるジジイのノリ!
村松:いやいや! 見応えのある良い試合だったよ!
両方ともゴールに積極的に迫ってさぁっ!
夏音:じゃあマジでサッカー見てたんじゃねぇか! ゴールとかねぇから!
白山:村松は村松で適当ですね……。
夏音:俺は適当じゃねぇよ! つーかダメだったぁっ!
白山:夏音もやっぱり適当じゃなくてネタを作るべきだ。
夏音:適当じゃねぇし、ネタってダサくねぇ?
白山:負けるほうがダサいだろ。
解説(以下、阿部):……まあ、基本は白山の言う通りだな。
夏音:えぇっ! 阿部先生だって即興を鍛えるべきって言ってるじゃん!
阿部:そりゃ即興は鍛えるべき、ただネタがあっても損はしないという話だ。
夏音:でもテンション上がんねぇなぁ。
阿部:じゃあネタ作らなければいい。
白山:……阿部先生、禅問答ですか?
阿部:即興で勝てるくらい強くなるんだったら、それでいいという話!
夏音:……! やってやるぜ!
阿部:でも今はうるさいだけだな。
夏音:ま、まあ……ハハッ、というか阿部先生! たまには俺たちに稽古を付けて下さいよ!
最初のコメントを投稿しよう!