03 第一話

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(教室の風景、授業間の短い休み時間っぽい雰囲気) 村松:夏音! 朝のバトル観てたぜ! 夏音:朝のバトル? 何だっけ。 村松:ひでぇっ! 五味と戦ったじゃん! 白山:三下との勝負はもはや勝負じゃないし、ということか? 夏音:分かってんじゃん。 村松:二人共ひでぇな! 夏音:そんなことより、明日は他校との交流試合だよなぁ、負けらんねぇ。 村松:そんなん言いつつ、もう”ネタ”を用意してんじゃないの? 白山:僕はネタを用意したほうがいいと言っているのだがな。 夏音:ネタなんていらねぇし、即興でやるほうがカッコイイじゃん。 白山:カッコイイかどうかではなく、勝つために最善を尽くすことが一番なのでは? 夏音:じゃあこれが最善だ。 白山:ん? 夏音:自分がカッコイイと思ったことを貫くほうが気分が上がるからな。 白山:……気分が上がることの、何が最善なんだ。 夏音:白山は何も分かってねぇなぁ、だから分からせてやるよ。 白山:僕とバトルをする気か……まあいいだろう、次の昼休み、夏音に負け癖をつけてやる。 村松:あぁーもー、結局白山も負けず嫌いだからなぁ。 ・ ・ ・
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