【 10年後 】

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そんな……彼が亡くなっていたなんて。 美希は信じられない思いだったが、続いて後悔の念が湧いてきた。 もっと早く彼と会っていれば… 「待つ」なんて。 なんて酷いことを私はしたんだろう。 もう今更悔やんでもダメだと分かってはいたが、それでも自分を責めずにいられなかった。 夜になり、研究所から所員が次々帰ってゆくが、その場を動けないほど美希は落胆していた。
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