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合衆国・日本では配備が進みつつあり、中国では半歩ほど遅れて実用試験中の機材だが、中国ならではの特徴があった。数キロ先で卵を固茹でにできるほどだと言われる高出力でより進んだ日米のステルス技術を力技で打ち破ろうと意図したのだ。
その努力は報われ、飛行体の進路上に十数機の迎撃機を配置することに成功した。結果、地上基地や自走発射機からのものも含め百機あまりの対空ミサイルが発射された。
空中発射のミサイルは極超音速の目標に対してはやはり力不足であったが数発が近接信管を作動させた。何ごともなく飛行を続行した目標だが赤外線の放射が増大、それを沿岸部に配置された新鋭の対弾道弾ミサイルが捕えた。
一発の直撃を受けてもなお目標が撃破されなかったが、目標はステルス性を完全に失って東シナ海の公海上にと抜けて行った。
撃破・撃墜はかなわなかったが、これをもって米帝の中国本土領空侵犯の意図を挫いたとして中国政府は作戦の成功を発表する為の準備に入った。
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