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「ただいま~」 誰もいないと分かってはいるけど一応声に出して玄関を開ける。 うちの玄関はいつもひんやりと静まり返っている。 パパもママも仕事が忙しくてほとんど家にいないから、 一人っ子の私は家に一人でいる事が多かった。 そんな私をこうちゃんの両親はいつも気にかけてくれ、 しょっちゅう家に招いてくれていた。 ママとパパも大好きだけど、温かいこうちゃんのおうちはいつも私の心の拠り所だった。 小さい頃はこうちゃんと兄妹同然に育ててくれて、 ママもパパも出張の時はこうちゃんのおうちでこうちゃんと一緒に寝たりしていた。 こうちゃんママはうちのママとは違って専業主婦でずっとおうちにいたから、いつもこうちゃんママが私に料理や家事の仕方を教えてくれた。 本当は女の子が欲しかったみたいで、私の事を本当の娘の様に可愛がってくれている。 最近そっけないこうちゃんの事も相談出来ちゃう仲なんだ。 私の一番の恋の応援団ってとこかな!
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