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ピシッとスーツを着込んだこうちゃんがリビングに入って来た。 「…おはよー。 ってお前なんだよ朝っぱらから。」 こうちゃんは私がいると思わなかったのか私を見て少し驚いた様子だったけど、そのままこうちゃんパパの前の椅子に腰掛けた。 「夜はこうちゃん遅いし、学校でも話す機会ないじゃん。 だから今来たの。あ、こうちゃんママありがとう。」 こうちゃんママが私にもお茶を淹れてくれてそっとテーブルに置いてくれた。 「…んで何朝から。」 こうちゃんはお味噌汁に箸をつけながらこっちも見ずに言う。 「こうちゃん、ママ、パパ、私来年高校卒業したらこのおうちにお嫁さんに来る!」 そう言って手に持っていた進路希望の紙をテーブルに叩きつけるように置く。 「ブッ!」 その瞬間こうちゃんが味噌汁を軽く吹き出しそうになった。
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