0人が本棚に入れています
本棚に追加
/14ページ
そう言って微笑む彼女は、やっぱり綺麗だった。
教室では気怠げに細められていた目が大きく見開かれ、色素の薄い瞳に空が映り込み光を溜め込み輝く。
宝石みたい、なんて
語彙力が乏しい俺にはありきたりな表現しかできないけど
その子どもみたいな無邪気な表情に、目が奪われる。
普段はあまり見ない空を、つられて見上げたくなる。
もしかしたら俺も少しは綺麗になれるのではないかと、真っ当になれるのではないかと、そんなばかなことを期待して
最初のコメントを投稿しよう!