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入学してから2ヶ月ほど、いまだにクラスの1/3も顔と名前が一致していないが彼女はさすがに覚えている。
木野瀬あかりさんだ。たしか。
初日からフレンドリーに話しかけてくれていたのでさすがに覚えた、はず。
「なに?」
「なんか先輩が呼んでるって。青ちゃん部活入ってないよね?委員会とかじゃないかな」
「せんぱい………」
困った
だれだろう
委員会で先輩と顔合わせした覚えはぼんやりあるが名前どころか顔すら危うい。
全力で居留守を使いたいところだが背中をぐいぐい押してくる彼女が許してはくれなさそうだ。
諦めてのそのそと出入り口へ向かうと
「会えた…………!」
気づけばだれかの腕の中にいた。
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