第二章 スクールディズ

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今は紫外線が怖い時代なので、碧樹にはなるべく当たって欲しくないと思う。 こんな海の近くの太陽燦々の土地に住んでいる以上、完全に避けることはできないけれど、少しでもブロックしてあげたいという自分でも謎の使命感に燃えている。 そこで、チャイムが鳴った。 担任の香山先生が教室に入って来て、ホームルームが始まる。 私はスマホを制服のポケットに滑り込ませた。 その日の昼休み、お弁当を食べながら球技大会の話になった。 明日から新クラスの親睦を兼ねた球技大会が始まる。 明日と明後日の二日間で、全学年参加のトーナメント方式。 種目はバレーボール、卓球、サッカーで、サッカーは男子のみの参加だ。 六時間目に参加種目を決めることになっている。 「春陽は何に出たい?」 「卓球よりはバレーかな」 「だよね!一緒にバレーにしよう?」 「うん、もちろん!」
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