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ピ・ピ・ピ・ピ・ピ
・・・・・・・・・
ピピ・ピピ・ピピ・ピピ
・・・・・・・・・・・
ピピピ!ピピピ!ピピピ!ピピピ!
ジリジリジリジリジリジリジリジリ
Wake up!Wake up!Wake up!
バタンッ!!
「おねーーーーちゃん!!!」
勢いよくドアを開けて、妹が叫びながら部屋に入ってくる。
「…ん?あ、ナツおはよー」
「おはよーじゃないから!はやくとめてぇ!!!」
両耳を塞いで絶叫する妹に
「あ、ごめんごめん」
と謝りながら、枕元に置いてある三個の目覚まし時計を手探りで順番に止めて、スマホのアラームを最後に止めた。
こんなに鳴らしているのに、結局隣の部屋で寝ている妹に起こされるのよね。
私の耳、どうなってんだろ。
「ほんと、毎日毎日いいかげんにしてよね!私、まだ一時間寝れるのに!」
「ごめんて。もう一回寝たら?起こしてあげるから」
「もう、寝れないよっ。音階が気持ち悪いんだよ!」
ぷんぷん怒りながら、妹が部屋を出て行く。
二つ年下の夏菜は、私立中学のピアノ科に通っている。
絶対音感の持ち主で、音にはとても敏感なのだ。
本当に悪いと思ってるよ。だけど絶対に寝坊できないんだもん。
私は勢いよくベッドから飛び出した。
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