第十四章 未来へ

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「それとね、他にもやっていたことがある」 改まった感じで碧樹が言う。 「わかってる。あの楽しい動画でしょ?毎日送ってくるやつ」 「あれ?なんかちょっと迷惑そうじゃない?」 「別に迷惑ってほどじゃないけど、ユーチューバーになるのが夢だったら諦めた方がいいよ」 「ひでーな。ハルだって爆笑してたじゃん」 「あー、あのバケツチャレンジは面白かったよ」 椅子にすわって順番にバケツの水をかぶるという、例のやつだ。 「でもあのロシアンルーレットはねぇ」 「最高だろ?」 タバスコ入りのたこ焼きとか、わさびたっぷりの回転寿司とか? 目にいっぱい涙を浮かべて「うまい!」と言ったコータンの顔を思い出しても、やっぱり笑えない。 私の為にここまでしなくても…と申し訳なくなってしまうのだ。 だけど私がそれを言ってしまってはみんなの気持ちを無にするようだし。 だから無難な感想を言うことになる。 「最後にちゃんと『スタッフがおいしくいただきました』ってテロップを出すあたりがあざといよね」 「あれ、一番本気出してるのは宮内だから。俺がやらせたわけじゃないからな」 「わかってる。理恵は本当に男前だよ」
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