第十四章 未来へ

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「それいい!うわー、全部いいんだけど。どうしよ…はいっプランD!!」 「お!」 「今碧樹が言ったやつ、全部やりたい。何年かかってもいいから、全部叶えたい」 碧樹が考えてくれた未来を、私は全部叶えるんだ。 心からそう思って言うと、碧樹は少しほっとした顔をして 「うん。全部叶えようよ、一緒に」 と言った。 「一緒に…」 そこで私の思考は止まった。 一緒にって、どういうことだろう。 そう言えば今のプランは全部二人セットの夢だった。 碧樹は私と二人でいる未来を想定しているってこと? それって…つまり… あり得ないはずの可能性を考えてしまって、無駄に胸の音が早くなってくる。 いや待て。 まずは確認しなくては。 「ねぇ、碧樹」 「ん?」 「さっきのプランだと私たち、これから先ずっと一緒にいるってことだよね?」 「…そうだね」 認めた! でもまさか、まさか。 「確認なんだけど」 「うん」 「私、碧樹の事好きって言ったことあったっけ?」 「え?!」 そんなことを聞かれるとは思ってもいなかった幼馴染は、高速で過去をシュミレーションしているかのように茶色の瞳を左斜め上に上げている。
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