第十四章 未来へ

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その間に私も考える。 まさか…寝ている間に無意識に告白していたとか? もしそうだったら自分ではコントロールできない事象だ。 自分から言った覚えはないはず。 私も目まぐるしく考えながら碧樹の答えを待った。 「え?あれ?無い…かな」 「だよねっ!!あー、びっくりした」 だよね、だよね。 寝言で告白の可能性が否定されて心からほっとしていると、何故か真っ赤な顔をした碧樹が焦って変なことを言い出した。 「え、なんだよそれ。ちょっと待って、あれ?…あー!!わかった、おまえあれだろ」 「なに?」 「あのリハビリの先生だろ。超イケメンの。ナツが言ってたよ。あれ、お姉ちゃんのドストライクだって。まじかよー、あいつかよー」 リハビリの先生?秋月先生の事かな。 確かにイケメンだけど、あの先生には恋人がいる。 小児科で一番可愛いナースともうすぐ結婚すると言っていた。 それに秋月先生がドストライクって、本当にナツが言ったのかな。 だって私のドストライクは、ここに… まじかよー、あいつかよーと言い続ける碧樹に、わざと冷たい声で言う。 「碧樹、何言ってんの?」 「あーやられた。まじないわー。こんなことなら毎日病院行って見張ってればよかったよ」 「またもぉ、適当なこと言って」 碧樹がそんなセリフを言うなんて。 可笑しいやら照れくさいやらで笑い飛ばしていると、急に真面目な声で言った。
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