1 天才イケメン高校生作家、締め切りより逃亡する

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「シスコンでも下の妹限定で、さらにナルシストだから。的確な表現だろ」 「なるほど。あ、ついうっかり納得しちった。つか、お前別に特定の漫画家専属じゃないだろ。ベテラン作家がネタ切れ起こした時や、新人が話上手く作れない時、注文に応じて作ってるって言ってたじゃないか。実の兄にもやってくれたっていいだろ。ちゃんと金払ってるし、原作者名も明記してる」 「そういう問題じゃない。そもそも―――」  ピロリン。  この着信音は仕事用ケータイだ。天の助け。 「あ、所長から呼び出しだ。バイト行ってくる」 「こら待て兄貴!」  脱兎のごとく逃げる俺を、優秀な監視人は追いかけてきた。  二人で探偵をってか(違う)。
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