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祖母が「二人とも、幸せになるんだよ」と言うと、父と秋人さんは元気良く返事をした。 叔父が「じゃあ、宴だ宴♪」と言い、別室から日本酒を持ってきた。 秋人さんが「日本酒かぁ…」とポツリ言ったから「そういえば秋人さん、職場の飲み会でもお酒飲まないですよね?」と私が言うと「酒?好きよ?特に日本酒は大好きよ?」とニコニコ笑顔で答えた。 それを聞いた叔父が「じゃあ、飲みねぇ!飲みねぇ!」と言うと、秋人さんはぐい呑を一気に飲むと「あー!これ相当辛口だね!美味いね!」と興奮気味に言った。 「おっ♪わかる?もっと飲みなー」と言うと、小さいビールコップに日本酒を注いだ。 兄の彼女の伊集院彩子(いじゅういんあやこ)さんが「その日本酒、中々手に入らない日本酒じゃないですか?」と言うと、叔父は「おぉー!そうだよ!飲むかぃ?」と言い、ワイングラスに注いだ。 伊集院さんは「お言葉に甘えて、いただきます」と言うと、ティスティングをしていた。 それを見ていた兄が「彩子、日本酒ソムリエの資格があるんだよ♪」と自慢げに話すと「今度、俺と兄貴と秋人くんの四人で日本酒の利き酒しません?」と叔父が言うと「わぁー楽しそう♪ぜひ喜んで行かせていただきますわ」と言い、お辞儀をした。
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