【3】

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皆楽しく飲んでいて、私も楽しく飲んでいた。 すると桑島さんが立ち上がり、誰にも何も告げずに何処かへ行ってしまった。 私は心配になって桑島さんに声を掛けようとすると、同じ厨房担当の古式裕二(こしきゆうじ)さんが「あー多分ね、タバコを買いに行っただけだから放っておいていいの。」と教えてくれた。 元の席に座ると、如月さんが隣に座るや否や「お疲れ♪桑島くんのこと、気になるの?」と聞いてきた。 私はドキッとした。如月さんが「彼、こういう集まり大嫌いでいつも不参加なの。あっもしかしたら、陽奈乃ちゃんのこと気になるのかも?」と言いながら、唐揚げを頬張った。 私はドキドキしながら俯いていると、如月さんが私の肩をバンバン叩きながら「なんてね♪楽しんでる?もっと食べなー」と言いながら、私のお皿に唐揚げとかサラダを取り分けてくれると、他の仲間たちに呼ばれて私に謝罪をすると行ってしまった。
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