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アザを隠すため、いつも長袖を着ている。
今日も急いで着替え、如月さんの車に乗せていってもらっていた。
如月さんは子どもがまだ小さくて、保育園に預けているとのことだった。
私は如月さんに仕事の愚痴(と言っても藤崎さんのことばかりだけど)や、家のことを少しだけ話すようになっていた。
たまに母が玄関に立ちはだかり、それで仕事にも行けなくて休んでしまっていることも説明した。
如月さんは、親身になおかつ真剣に話を聞いてくれた。
私は絶対に誰にも言わないでくださいとクギを刺しておいて、如月さんに相談をしたりした。
そのおかげか、話が外部に広まることはなかった。
私は如月さんのことを信頼していた。
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