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古式さんに「ナポリタン、メニューにないですよね?」と聞くと「うん、ゆかりちゃんだけの特別メニューだからね♪あっ、メモしておいて♪今度俺とと秋人と由美ちゃんが休みのときに、作ってもらうから♪」と言い、作り始めた。
私は必死にメモをとった。その様子を如月さんが優しく見守ってくれていた。
完成したのを朝比奈さんに渡すと、運ばれていった。
帰る時間になったので、如月さんと一緒に上がった。
ロッカールームで如月さんが「もしかして、桑島くんのこと好きなの?」とニコリと笑いながら聞いてきた。
私はギクッと思いながら「そっそんなことないですよっ!」と思い切り引きつった笑顔で答えると「ふふ。わかるわよ♪大丈夫。このことも、内緒にしておくから♪」と耳打ちしてきた。
如月さんには敵わない。
私は大きなため息をついて、頷いた。
如月さんは「やっぱりね♪桑島くん、モテるから気をつけなよー?」と言い、私の肩を軽く叩いた。
やっぱり桑島さん、モテるんだぁ…
そうだよね。背が高くて、くっきり二重だし、切れ長の瞳だし、スタイリッシュでカッコイイもんな。
傷だらけの私なんか、目もくれないだろうなぁ…
そんなことを思いながらタイムカードを打刻し、裏口へと向かった。
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